MotherRingジャーナルをご覧のみなさま、初めまして!
ライターの八田吏(はったつかさ)です。この春からMotherRingジャーナルでコラムを書かせていただくことになりました。
わたしは大学を卒業してから10年間、中学校や小学校の教師として、多くの子どもたちと接してきました。その後、転職して産後ケアの普及啓発を行うNPOで7年間働きました。そこからさらに転職し、現在はライターとの複業で、公立小学校の支援スタッフをしています。
プライベートでは、2008年と2010年に出産し、現在2児の母です。振り返ってみると、「子ども」や「子どもの周りの大人」に関わる仕事をずっとやってきていることに気づきます。
独身の間、生徒たちの「保護者」はどこか遠い存在でした。言うことを聞かない、宿題をやってこない、提出物が出てこない……そんな生徒たちに翻弄されながら、「家でもう少し面倒みてくれればなあ」と不満に思うこともしばしばでした。そして後年、自分が母親になった時に、独身時代の自分の声がブーメランとなって返ってくることになります。提出物?そもそも学校からの配布物が家にたどりつきません……
出産後勤めたNPO法人では、子をもった母たちが自分の仕事やキャリアのこと、子育てのことなどを語り合うワークショップの運営に関わっていました。キャリアと子育ての両立に悩む多くの声を通じて聞こえてきたのが、
「職業人としても、母親としても至らない自分」
に対する嘆きでした。短い睡眠時間で、仕事も育児もギリギリまで頑張っている人でも、「ちゃんとやれていない」と、自分を責めているのです。そしてその思いは、わたし自身の中にもあることに気づきました。
しかし、子どもたちとの年月を重ねるうちに、子育ては手探りでいいし、立ち止まっても間違ってもいいと思うようになりました。そもそも何が正解かなんてすぐに答えの出ることではないですしね。そして何より、親だけで抱えて頑張ることでもありません。誰かを頼りながらやっていった方が絶対にいいし、自分自身のケアも必要です。
そう思えるようになってから、自分自身の子育ても、学校での子どもたちとの関わりも、とても楽になりました。気楽で自由な気持ちでいられる時には、子どものやることなすことが興味深く、面白く見えると気づきました。自分の心身をできるだけ健康に保ち、誰かと一緒にやっていくことができれば、子どもとの時間はもっと楽しく、温かく、かけがえのないものになる。それが、わたしがMotherRingの活動に関わる根っこの思いです。
今、子どもが身近にいる人も、そうでない人も、読んだら少しほっとできたり、気楽な気持ちになれたりするような記事を、このコラムではお届けしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!
◎infomation
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