Mother Riing

Mother Ring

JOURNAL

MotherRingで、産前産後をきっかけに 新しくて幸せな人間関係をつくりたい

2021.02.03

はじめまして。MotherRingの界外(かいげ)です。MotherRingのサイトを立ち上げて、すでに1年くらいになります。このMotherRing JOURNALは、産前産後の家庭にとって、楽しく、役に立つ情報を提供したいと思い立ち上げました。2021年は、MotherRing JOURNALの更新に力を入れていきたいと思い、改めてMotherRingでどんなことを実現したいのか、書いてみようと思います。

わたしがMotherRingという事業をやってみようと考えたきっかけは、10年ほど前、「ドゥーラ」という概念に出会ったことが始まりです。

ドゥーラという言葉は、まだ日本では耳慣れないものかもしれません。もともとはギリシア語で、「女性を援助する女性」という意味を持つ言葉だそうです。アメリカの人類学者、ダナ・ラファエルが、伝統的な社会の中で、女性が妊娠・出産・子育てをする際にそれを支援する女性がいることを発見し、その存在をドゥーラと呼んだことが始まりだそう。その後、医療の高度化が進み、妊娠・出産が過度に効率化されたアメリカにおいて、改めてドゥーラという概念が普及したようです。

アメリカを中心にドゥーラ効果の研究が進み、1977年、小児科医の小林登が日本ではじめてドゥーラを紹介しました。約45年も前から、日本にもドゥーラの存在は伝わっているのですが、あまり普及していませんでした。実母や義母といった血縁者が寄り添う文化があったり、助産師の役割と重なる部分があることも、これまで普及してこなかった理由の一部ではないでしょうか。

日本では、2010年代、産後を支援するドゥーラを中心に広まり始めました。「産後ケア」といったキーワードも、ここ数年、よく聞かれるようになりました。それは、日本の社会において、産前産後に寄り添う存在の必要性が高まってきたから、と言えるのかもしれません。

私自身はこれまで、産前産後に関わる仕事をしていたわけではなく、医療職でもケアワーカーでもありません。ですが、ドゥーラという概念との出会いをきっかけに、ドゥーラだけでなく、妊娠・出産・子育ての支援に関わるたくさんの素敵な人たちとの出会いがあり、とても心響くものがありました。

出産中、極限状態にいる女性の多くが、その時にかけられた言葉をずっと覚えているという研究結果があるそうです。私自身、出産時に付き添ってくれた助産師さんの顔や名前、言葉を今も覚えています。覚えておこうと思っているわけでも、記録を取っておいたわけでもないのに、10年以上たった今も鮮明に覚えています。そんな実体験も含めて、これらの時期が女性の人生にとって特別な時期であることを感じています。妊娠のタイミングをきっかけに、心の底から幸せを願い、やさしい勇気づけをしてくれる存在がそばにいたら、女性の人生はきっと良い方向に向かうのではないでしょうか。そして、その女性を通して、子どもやパートナーはもちろん、関わる人々にも良い影響を与えていくのではないでしょうか。そう思うとき、暖かく幸せな世界が想像の中で広がっていきます。

そんな思いと並行して、妊娠・出産・子育ての領域で活躍する様々な人たちが対面している課題も感じるようになりました。

産前産後のケアを提供する人たちは、まず、自身が何をする存在なのか、世の中に知ってもらうことから始めなければなりません。そして、必要とするご家庭を自分で見つけて、はじめて仕事として成立します。個人事業主としてスタートするには、非常に多くの努力を必要とする業種です。また、仕事として成立させる、いわゆるビジネス的な感覚は、寄り添いを大切にするケアワーカーの思考とは距離感があるとも感じています。

・産前産後のケアワーカーの存在やそれぞれのサポート内容を知ってもらう
・国内外の産前産後サポート事情やエビデンスのある情報を発信する
・サポート紹介のWebページなど、仕事として成立させるために必要なツールを提供する

これまで広告制作の仕事としてやってきたことを生かし、上記のような支援をすることで、世の中に新しくて幸せな人間関係を増やしていきたい。そんな思いから、MotherRingを立ち上げました。

まずは得意な情報発信から取り組んでいこうと思います。産前産後ケアや家族のあり方について、国内外の新しい情報や、素敵な取り組みをされている人や団体、体験談などを紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。