「夜中に何度も起きるけれど、ちゃんと眠れている?」
「昼寝が30分で終わってしまう」
「そろそろ夜通し寝るようになる時期では?」
生後4〜6ヶ月ごろになると、新生児期に比べて起きている時間が増え、赤ちゃんの生活にも少しずつリズムが見えてきます。一方で、睡眠時間や昼寝の回数にはまだ個人差が大きく、「うちの子は寝なさすぎ?」と心配になることもあるでしょう。
この時期は、赤ちゃんの「睡眠そのもの」が発達している途中です。睡眠時間の目安とともに、この時期ならではの睡眠リズムの特徴、家庭でできる生活リズムの整え方を紹介します。
生後4・5・6ヶ月の赤ちゃん、どのくらい寝る?
米国睡眠医学会(AASM)は、生後4〜12ヶ月の赤ちゃんについて、昼寝を含めて1日12〜16時間の睡眠をとることを推奨しています。
そのため、生後4ヶ月・5ヶ月・6ヶ月のいずれも、まずは「1日12〜16時間」がひとつの目安になります。
- 生後4ヶ月ごろ:睡眠が夜間にまとまり始める
- 生後5ヶ月ごろ:昼夜のリズムが少しずつ明確になる
- 生後6ヶ月ごろ:夜のまとまった睡眠や昼寝のパターンが形成されていく
ただし、「毎日14時間寝ていればOK」という意味ではありません。
乳幼児の睡眠には大きな個人差があります。実際、子どもの睡眠に関する研究でも、睡眠時間や寝る時刻、起きる時刻などには大きなばらつきがあることが報告されています。
1日の睡眠時間だけを見て、「平均より少ない」「昨日より昼寝が短い」と心配しすぎなくても大丈夫。赤ちゃんの機嫌や授乳の様子、発育なども含めて見ていきましょう。
生後4〜6ヶ月は「睡眠リズムが育つ」時期
生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜に関係なく、数時間おきに眠ったり起きたりを繰り返します。
そこから成長とともに、少しずつ睡眠が夜にまとまっていきます。厚生労働省の資料でも、3〜4ヶ月前後から睡眠が夜間へ集中する傾向が始まるとされています。
つまり、生後4〜6ヶ月は「決まった時間にきちんと寝られるようになる時期」というより、昼と夜の違いを身体で覚えながら、睡眠リズムをつくっている途中と考えるとよいでしょう。
この頃になると、昼間は起きている時間が長くなり、夜は以前よりまとまって眠るようになる赤ちゃんも増えてきます。
一方、変化の途中だからこそ、日によって寝る時間が違ったり、夜中に目を覚ましたりすることもあります。
昼寝は何回くらい?短くても大丈夫?
生後4〜6ヶ月ごろは、まだ昼寝が必要な時期です。ただし、昼寝の回数や長さも赤ちゃんによって異なります。研究によっては、生後3〜7ヶ月ごろには昼寝が1日2回程度にまとまっていく傾向も報告されていますが、すべての赤ちゃんが同じ月齢で同じリズムになるわけではありません。
「午前中にたっぷり寝た」
「今日は短い昼寝を何回もした」
といった違いがあっても、すぐに問題だと考える必要はないでしょう。
「昼寝は○回、○分」とスケジュールに合わせることより、眠そうな様子や一日の過ごし方を見ながら、その子なりのリズムが少しずつできているかを見ていきましょう。
「夜に何度も起きる」=睡眠に問題がある?
「生後半年近くになったのに、まだ夜中に起きる」と悩んでいる方もいるかもしれません。
けれど、生後4〜6ヶ月で夜間に目を覚ますこと自体は珍しくありません。
日本の生後4ヶ月児194人を調べた研究では、午前0時から6時の間に1回以上起きていた赤ちゃんは57.2%でした。
つまり、「4ヶ月になったら朝まで起きずに眠る」のが当たり前ではないということです。
睡眠リズムが育っていくスピードにも個人差があります。授乳などで目を覚ますこともあるため、「夜通し寝ること」をこの時期のゴールにしなくても大丈夫です。
ただし、なかなか寝つけない、夜間の覚醒が多く親子ともに生活に大きな支障があるなど、睡眠について気になる状態が続く場合には、乳幼児健診やかかりつけの小児科などで相談してみましょう。
赤ちゃんの睡眠リズムを整えるためにできること
赤ちゃんを思い通りの時間に眠らせることはできませんが、昼と夜の違いがわかりやすい生活環境をつくることはできます。
朝になったら部屋を明るくする
朝はカーテンを開けて、昼の始まりを感じられる環境に。毎朝まったく同じ時間に起こすことにこだわる必要はありません。
日中は外の空気や光に触れる
体調や天候を見ながら散歩や外気浴を。昼間は明るい場所で遊び、「活動する時間」をつくります。
毎日の流れをある程度そろえる
散歩や入浴、就寝前の授乳などをおおよそ同じ時間帯にすると、「次は眠る時間」と赤ちゃんが生活の流れをつかむ手助けになります。
夜は静かで落ち着いた環境に
夜になったら照明を落とし、昼間とは違う静かな環境をつくりましょう。
大切なのは、「こうすれば寝る」という寝かしつけのテクニックではなく、赤ちゃん自身が昼夜のリズムを獲得していくための環境を整えることです。
赤ちゃんだけでなく、保護者の睡眠も大切に
夜中に何度も起こされる生活が続けば、保護者が疲れてしまうのは当然です。
赤ちゃんの睡眠を何とかしようとするあまり、「今日も寝かせられなかった」と自分を責める必要はありません。
厚生労働省の乳幼児健診に関する資料でも、赤ちゃんの睡眠状況とあわせて、保護者の睡眠や疲労にも気を配ることが大切だとされています。
夜間の対応を家族で分担する、赤ちゃんが眠っている間に休む、家事や育児を誰かに任せるなど、保護者自身が休める方法も考えてみましょう。
赤ちゃんの睡眠、一人で悩まず相談してみよう
「睡眠時間には個人差がある」とわかっても、「では、うちの子の場合は?」という疑問が残ることもあります。
赤ちゃんの睡眠には、授乳や日中の過ごし方、発達、家庭の生活リズムなど、さまざまなことが関係しています。
産前産後の家庭と専門家をつなぐマッチングサイト「MotherRing」では、子育て経験や専門知識を持つプロサポーターに、赤ちゃんとの生活について相談できます。
インターネットで一般的な情報を調べるだけでなく、「わが家ではどうしたら、親子ともに少しラクに過ごせる?」を一緒に考えてもらうのもひとつの方法です。
赤ちゃんの睡眠が育っていくのを見守りながら、保護者自身も無理をしすぎない毎日の過ごし方を探していきましょう。
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