子どもが元気に過ごせる「おやつ」のコツ:理学療法士が伝える!楽しくすくすく育つコツVol.55

みなさんは、毎日の子育てを楽しんでいますか。喜びを感じるひとときもあれば、ふと「こんな時、どうしたらいいの?」「これって、このやり方でいいの?」と、迷いが出てくることもあるのではないでしょうか。運動発達の専門家である理学療法士・得原藍さんによる、楽しみながら子どもの育ちをうながす親子の関わり方のコツを教わる連載です。

-目次-
1.幼児のおやつ、気をつけるべきポイントを知りたい
2.体にも心にも効く「おやつ」。「子ども用」の商品を選ぶべき理由は?
3.おやつ=食事の補助。おにぎりやパン、バナナなどがおすすめ
4.子どもの活動や夕食の時間を考えてバランスをとろう

幼児のおやつ、気をつけるべきポイントを知りたい

来年幼稚園に入園予定の子の母です。3歳になった頃から、活動量も増え、お腹が減るようで毎食よく食べてくれるのは嬉しいのですが、おやつに悩んでいます。手作りのお菓子など、無添加のものがやっぱりいいんだろうなあと思いながらも、毎日のことなので(量も多いので)、ついつい市販のお菓子に頼りがちです。できるだけ体に良さそうなものを選んではいるのですが、やっぱりダメですよね・・・

体にも心にも効く「おやつ」。「子ども用」の商品を選ぶべき理由は?

こんにちは、ご質問ありがとうございます。3歳くらいになると、遊びの中でもたくさん動くようになりますね。そうするとお腹も空きますし、おやつで一度心が落ち着くと、また元気いっぱい動くことができるようになりますから、おやつについてはしっかりと考えておきたいものです。

手作りのお菓子を作りたいけれど市販のお菓子に頼ってしまう、という悩みを抱えている方は多いように思います。市販のお菓子は甘すぎたり、塩辛すぎたり、味覚に刺激を与えることで食欲を増大させる効果を狙って作られています。「やめられない・とまらない」というコマーシャル・ソングもありますが、悪い言い方をすれば味の中毒のようなものですね。絶対に駄目、というわけではありませんが、その後の夕食をおいしく食べるためにも、できれば薄味のものを選びたいところです。その点、子ども用の商品は塩分や糖分に配慮していることが多いので、市販のお菓子を選ぶときには子ども用と書かれているものを選ぶとよいでしょう。同じ市販のものでも、果物やドライフルーツなども、罪悪感なく選ぶことができると思います。

おやつ=食事の補助。おすすめはおにぎりやパン、バナナなど

さて、ここでひとつ、そもそもこの「おやつ」とはどうあるべきなのか、ということも考えてみたいと思います。大人になると、一日に必要なエネルギーを3回の食事で摂取するようになりますが、実はこの一日3回、というルールそのものが幼児にとってはエネルギー不足の原因になることがあります。特に、外でよく身体を動かして遊ぶ子どもたちにとっては、おやつは「補食」なんですね。一日の食事を3.5回にする、というイメージが近いでしょう。子どもの胃はまだまだ小さいですし、大人のように「先を見越して食べておく」ということもできないですから、消費した分はこまめに補うしかない、ということです。

このように、おやつを「食事の補助」として考えると、おやつはお菓子を食べることではない、ということがわかると思います。たくさん遊んでお腹が空くような日には特に、お菓子で気分を紛らわせるのではなく、お腹を軽く満たしてあげたいものです。簡単に用意できるものだと、おにぎりやパン、ふかしたお芋やバナナ、うどんなどでしょうか。通常の食事の主食をイメージして、用意しましょう。おにぎりでしたらコンビニでも購入できますし、簡便に作るのならレンジで温めるご飯を軽く握るようなものでもOK。パンや冷凍うどんなら、より手軽ですね。夕食の準備のついでにじゃがいもを茹でて、そこにお味噌をつければ、それはもう立派なおやつです。お出かけに持ち歩くにはバナナも便利です。皮を全部剥かずに、食べるところまで剥くようにすれば、保存容器に入れて翌日も食べることができます(断面によごれや唾液がつかないように、きれいなカトラリーで切り取って提供するとよいです)。


とある保育園でのおやつ。軽くお腹を満たすことで、夕食までの時間を元気に過ごすリズムができてきます

子どもの活動や夕食の時間を考えてバランスをとろう

ひとつ気をつけるとすれば、夕食との兼ね合いでしょうか。おやつから夕食のあいだに、しっかり動いて遊ぶ場合にはあまり気にしなくてもよいですが、早めに夕食をとる日には、おやつのボリュームを減らさないと夜食べることができなくなってしまいます。そうすると、夜中にお腹が空いて起きてしまう・・・ということにも繋がりかねないので、そこは各家庭の食事のタイミングと遊びの内容に合わせて、考えていただければと思います。

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ライター / 得原 藍

理学療法士。大学卒業後、会社員を経て理学療法士の資格を取得。病院勤務を経てバイオメカニクス(生体力学)の分野で修士号を取得。これまでの知識や経験を生かし、現在は運動指導者の育成、大学の非常勤講師などを務める。また、子育て支援団体との協働で運動発達に関する相談を受けたり、外あそび活動などを行っている。6歳男児の母。